読書を習慣付けたいけど、なかなかできないという方多いと思います。
様々な情報から、読書をすることのハードルが上がっていませんか?
本書は気軽に読書を習慣化できる「1%読書術」を紹介しています。
1%は一日に換算すると約15分。
15分の読書をすることで、正解が広がります。
本書を読んで、読書を習慣化してみませんか。
この記事はどらが書きました。
著者の紹介
本書の著者、マグさんは、書籍の紹介や読書術を発信するインフルエンサー。
Twitterはフォロワー数8万人超、Voicyは再生回数70万回超の実績を持っています。
SNSコンサルや、オンラインセミナーの開催などおこなっており、読書をきっかけにビジネスでも成功を収めています。
2022年8月には読書仲間と繋がり、読書を習慣化することを目的とした読書コミュニティ「Lectio」を立ち上げており、世界一の読書コミュニティを目指しています。
内容の紹介と感想
著者のマグさんは、高校を中退という学歴で勉強嫌い。
そんなコンプレックスを持ちながら、読書と出合い人生が好転したといいます。
さらには面倒くさがりだったことから、少しでもラクに知識を体得する方法を常に考えていたようです。
これらの経験から得た「読書の恩恵」と「読書効率を最大限まで高めるメソッド」を本書で紹介しています。
目次
- 第1章 4000冊以上の本を読んでわかった読書の恩恵
- 第2章 100冊の読書術本を読んでわかった「読書効率を最大化する7つのメソッド」
- 第3章 年間読書700冊×読書術本100冊読破の決勝「1%読書術」
- 第4章 学び効率を最大化するマグ流アウトプット
おすすめポイント
本書は読書の恩恵や、読書術について紹介してくれています。
その中でも、私がとても共感できた内容をピックアップして紹介します。
- 本は読むだけで意味がある
- 効率があがる読書術
本は読むだけで意味がある
「読書は手段であり、目的じゃない」「読むだけの読書に意味はない」
という意見があります。
確かに、読書にはこのような側面がありこの意見が間違えだとも思いません。
さらに、読書をしていると本には上記のようなことが書いてあることも多いです。
ですが、本書ではこの意見に全くの反対しており
「読書は目的になる」「本は読むだけで意味がある」
と明確に主張しています。
これには、きちんとした理由があり解説されています。
全部で6つあるのですが、その中から2つ紹介します。
一点目は、「知識の会得」です。
読書をすると知識が得られるのはもちろんのことなのですが、知識が得られることで起こる良い点とは何でしょうか。
不安や、恐怖を感じるのは「知らない」からなのです。
「知らない」を「知っている」に変換できれば、不安や恐怖を感じることはなくなります。
「知る」ためにはネットで検索すればよいかと思いがちですが、やはり本で知識を得ることのメリットはあります。
知識には4つの種類があるとされていて、以下に分けられます。
- 既知:知っていることを、知っている
- 無知:知っていることを、知らない
- 未知:知らないことを、知っている
- 不知:知らないことを、知らない
ネットの検索では「不知」には届きません。
知らないことを認識できていないので、検索にたどり着かないのです。
また、ネットの情報は不確かなものであったり、浅い知識までにしかたどり着きません。
本であれば、体系化された知識を深く得ることができ、読んだ本から新たな知らないことが出てきてさらに知識の広がりが出ます。
私は読書を始めたきっかけは、仕事で使える知識や技術を得ることが目的でした。
しかし、読み進めることで色々な広がりがあり、今は「お金」や「文章術」に関する本に興味を持つようになりました。
本から得る知識の重要性は認識していましたが、本書によって言語化されたことにより腹落ちした気分になりました。
二点目は、「ストレス軽減」です。
読書がストレス軽減に効果があるということは、実は研究結果でも実証されています。
読書・音楽鑑賞・コーヒー・ゲーム・散歩の5つの中で最もストレス軽減に効果があるのは「読書」だったそうです。
私も、仕事で多忙な時期にコロナの影響で出社できず、多大なストレスを感じることがありました。
この時期にストレスで病む一歩手前で踏みとどまれたのは、読書を行っていたからだったのかと、思い返しました。
なぜ、読書がストレス軽減に繋がるかというと……
ストレスの原因はマルチタスクにあり、読書は究極のシングルタスクだからです。
マインドフルネスの状態が作り出せるからなのです。
なんで読書がストレス軽減に繋がるかよくわかっていなかったですが、本書で理由が明確になり納得しました。
効率があがる読書術
本を読むだけで意味がある、とはいうもののせっかくであれば「少しでも記憶に残したい」と思いますよね。
記憶に残すために、以下のような読書をしている方もいると思います。
- ノートにまとめながらの読書
- 本に書き込んだり、付箋を貼ったり、しるしをつけながらの読書
どのやりかたも、実践すれば記録されますし、記憶にも残りやすいですよね。
ただ、ノートやペン、付箋を手元に置きながら読書する必要があります。
さっと読みたいときに不便ですし、電車の中などの読書の時にはなかなかできないですよね。
著者のマグさんは、自ら極度の面倒くさがりと語り、読書をするのに他のタスクを増やしたくないということで手間いらずの読書術を紹介してくれています。
以下の3つを実施するだけの、何の準備もいらない方法です。
- ウエイクフルレスト
- 言葉の置き換え
- 想起
「ウエイクフルレスト」は、読書の合間にボーっとする時間を設けること。
本を読んだ後、目を閉じ休憩する時間を定期的に取り入れることで記憶効率が向上するそうです。
「言葉の置き換え」は、本に書いてあることを自分の言葉で置き換えて、ひとり言をつぶやくこと。
”自分の言葉”に置き換えるところがポイント。
ノートだとまるまる書き写してしまいがちなので、ノートの弱点を避けられてお手軽という手法です。
「想起」は、頭の中で思い出すこと。
定期的に思い出すことで短期記憶が長期記憶になります。
想起した時に、思い出せなかったらその部分を読み返すとなお良し。
何も準備がいらず、記録することのデメリットも解消できるので、是非試してみてください。
まとめ
今回は、マグさんの著書「1%読書術」を要約・紹介させていただきました。
本書は、読書を習慣化したいと思う人には、習慣化する方法を、
本を読むけど行動に移せない人には、本は読むだけでいいということを、教えてくれる本です。
ちなみに、私のとっておきの読書習慣化の方法が「歯磨き読書」。
夜寝る前に歯磨きしながら読書します。
歯磨きは必ず毎日するので読書がセットで習慣になります。
本にのめり込めばのめり込むほど、歯がきれいになるメリット付き。
紹介した内容以外にもたくさんいいことが書いてありますので、興味がある方は是非手に取ってみてください。
本は、世の中で一番有意義で無駄ですね。
1%読書術
本書の一説なのですが、なんだか深くていい言葉なので最後に紹介しました。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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