ライターのいしかわゆきさんの著書、『書く習慣』を紹介します。
「書く」ことで人生が変わったいしかわゆきさんの体験から、たのしく書いて「書ける人」を目指す本です。
著者の経験談から、自分にもできそうな「書く習慣」を身に着けていくことで、書くことが仕事にできるかもしれません。
どことなく、ふんわり・ほんわかとした著者の雰囲気が伝わる本です。
読みやすく、実践しやすい内容ですので肩ひじ張らず読んでみてはどうでしょうか。
本書はkindle unlimited読み放題対象となっています。
この本を読みたければそれだけで元が取れます。
内容の紹介と感想
この本は、『人生なんて、「書く」だけで変わる』という雄大なメッセージで始まります。
フリーランスとして活動するいしかわゆきさんによる著作で、一見するとライティングノウハウ本と思いそうですが、ちょっと違いました。
堅苦しくなく、日々の生活の中で書く習慣を身につけていくことを提案する本です。
この本を読んでいると、著者のいしかわゆきさんの人格が鮮やかに描き出されています。
その人柄が文字から伝わり、いい人だということがありありと感じられます。
書くことのハードルを下げて習慣化する
他にも多数存在するライティングノウハウ本とは一線を画し、この本は、自分の思っていることを自由に書き出そうと提唱しています。
何も意味がなくても書くことが大切である、結論がまとまらなくても問題ない、というメッセージも伝えています。
この本は、書くことへのハードルを下げ、誰でも気軽に書くことを始められるようになる一助となります。
書くことへのハードルを下げたところで、どうやってそれを習慣化するかがポイントとなります。
習慣化する方法として、「日常」に自然と取り入れるやり方が提案されています。
これは「書くこと」に限らず、読書など他の様々な活動にも応用可能です。
すでに日常で習慣化していることに追加する形で新しい習慣を作るという考え方です。
例えば通勤の電車の中や歯磨きをしている間など、自分の日常生活の中で書くことが可能な時間や場所を見つけることが大切です。
ちなみに、私は歯磨きと一緒に行うことで、読書を習慣化することが身につきました。
その他にも、目につく場所に書く道具を置いたり、スキマ時間を利用して書くことを試みたり、他人に自分が書くという宣言をしたりする方法が提案されています。
また、X(twitter)のようなSNSは、書く習慣を身につけるのに最適なツールです。その活用方法も本書で紹介されています。
これらの方法をいくつか組み合わせることで、書くことが習慣化しやすくなると思います。
何を書くか?
「習慣化するとはいえ、具体的に何を書けばいいの?」
という問いに対する答えも、本書では提供されています。
読書の後に感想を書くことはよく聞く話ですが、読んだ直後に感想を書くことがコツだと提案されています。
読書中に付箋やドッグイヤーで印をつけておき、読み終わったらそれらを見返してすぐに感想文を書くということが重要だと述べられています。
また、読書の感想を書く際に陥りがちなのが、「感想をきれいにまとめようとする」ことです。
しかし、これが文章をつまらなくする要因となるようです。
誰もがきれいな文章にまとめたいと思うし、他の人の感想を覗いてみることもあるでしょう。
しかし、そうすると文章に既視感がでてしまう可能性があります。
そのため、そういったことは気にせず、自分の思う通りに書くことで、より面白く、魅力的な文章が書けるということです。
この言葉には耳が痛いですね。
私自身もこの文章をうまくまとめようとしているかもしれません…
まとめ
書くことのハードルを下げて、習慣化する。
自分の考えを発信し、それが他人に見てもらえると、自分の世界が広がっていきます。
書くことを習慣化し、それによって人生を豊かにしていきたいですね。
本書の目次
- 第1章:言葉と仲良くなれば書けるようになる
- 第2章:習慣になれば書くのが楽しくなる
- 第3章:ネタを見つけられると止まらなくなる
- 第4章:ちゃんと伝わると嬉しくなる
- 第5章:読まれるともっと好きになる
- 第6章:「書く」ことが与えてくれるもの
著者の紹介
”ゆぴ”さんの名前でSNSの発信をし、ライターとして活動。
中学2年生から高校までカリフォルニアで過ごし、その際に書いていたブログがきっかけで書くことに目覚める。
Webメディア「新R25」のライターとして活動し、のちに独立。
現在も幅広くライターとして活躍中。
いしかわゆきさんは本書のほかにも、以下の本を出版されています。
『聞く習慣』『ポンコツなわたしで、生きていく。』
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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